テクノロジー
DX推進の新たな選択肢:AI時代の非エンジニアによるアプリ開発の現実
日本企業のDX推進は長らく「どのSaaSを選ぶか」という手段の選定に終始し、IT人材の73.6%がベンダー側に偏在するなど、システム構築を外部に依存する構造が定着してきた。しかし生成AIによる「エージェンティック開発」の登場により、非エンジニアであっても自然言語の指示だけで自社専用アプリをフルスクラッチで構築できるようになり、長年の内製化の壁を突き崩しつつある。さらに、自ら手を動かして作ったツールには「イケア効果」と呼ばれる心理的な愛着が働くため、多少の不具合があっても現場が前向きに使いこなす能動的な組織文化が生まれる。本稿を読めば、ミッションクリティカルな領域は専門家に託しつつ、現場業務は自らフルスクラッチで構築するという「身の丈DX」を、自社のどの業務から始めるべきかが見えてくる。